

2006/3/6
1960年代の名作椅子が甦る
「コトブキ60」 新ブランド立ち上げ
コントラクト向け家具をインテリアショップで展開、小売市場へ新規参入
株式会社コトブキ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:深澤光幸)はコントラクト(業務用)ユースの家具としてロビーや会館、劇場やスタジアムなどで使用されてきたロングセラーの椅子と、1960年代から生産され、一時製造を中止していた製品を復刻し、ラインナップに加え「コトブキ60(ことぶきろくまる)」として新たなブランドを立上げ、3月中旬より全国のインテリアショップ、家具店等で販売を開始する。
今回発売となるのは、1958年から1974年にかけてに開発されたFRP(Fiberglass Reinforced Plastics)製の椅子3種とセンターテーブル1種の計4アイテム。当時、FRPの製造技術がアメリカから日本に紹介されると、その耐久性や耐熱性、軽量性などの優れた特性に加え、これまでの成形合板では不可能だった自由な三次曲面を可能にする新素材として丹下健三、剣持勇、柳宗理など日本を代表する建築家、デザイナーによって多種多様な製品が生み出された。初の量産化に成功した椅子が、スタジアムチェアで、1960年代には東京オリンピックの競技場、スタジアムや新幹線のホーム。待ち合い室などに数多く導入され、日本各地で公共空間の顔として長く使われることとなった。
コトブキでは、今回の「コトブキ60」商品でホームユース市場に参入。日本の製造トップメーカー複数社が共同で新規マーケット開拓を行うプロジェクトである「60VISION(ろくまるびじょん)」に参加することにより、新たなマーケット獲得を図る。これまでのコントラクト需要に加え、一般消費者向けの家具店やライフスタイル提案型ショップ等への参入を開始、初回は全国約30店で販売する。
●初回商品 FRP製チェア3種各2色 センターテーブル 1種 合計4アイテム
●発売日 2006年3月15日 ●初年度販売目標7,000万円